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尾花沢市 農作業小屋耐震補強

  • 執筆者の写真: tsugutti
    tsugutti
  • 4月2日
  • 読了時間: 3分

農作業小屋は、内部に大きな空間を確保した構造になっているため、住宅と比べると耐震性が十分でない場合が多いです。

今回の建物も内部には壁がほとんどなく、大きなシャッター開口部が2か所設けられているため、特に短手方向の耐震性が弱い構造となっていました。

農業機械を保管するため、内部に新たな壁を設置してしまうと作業や機械の出入りに支障が出てしまいます。


そこで今回は・・・


①制振ダンパーの設置

②既存壁の耐震補強

③開口部の耐力壁化

④基礎の補強


といった方法で耐震補強を行いました。


①制振ダンパーの設置

今回の耐震補強では、日本制振システムの制振装置「MER SYSTEM」を採用しました。

この装置は、地震の揺れによって生じる建物の変形エネルギーを吸収し、揺れを抑えることで建物へのダメージを軽減する装置です。


一般的な耐震補強は「耐力壁を増やして建物を固くする」方法ですが、制振装置は揺れを吸収して建物の変形を抑える仕組みになります。

そのため、内部に壁を設置できない建物、開口部の多い建物、既存建物の耐震改修などに非常に適した補強方法です。




②既存壁の耐震補強

既存壁に構造用合板を施工し耐力壁化することで、建物の耐震性能を高めました。

構造用合板を適切な釘ピッチで施工することで、壁が地震時の水平力に抵抗する耐力壁として機能するようになります。

既存建物の耐震補強では、このように既存構造を活かしながら最小限の改修で耐震性能を高める方法が非常に重要になります。



③開口部の耐力壁化


この小屋にはもともとシャッターが2箇所ありましたが、そのうち1箇所を撤去しました。

撤去した部分には、新しく基礎を施工し、柱・筋交いを設置、構造用合板による耐力壁を施工することで、建物の耐震性を高めています。

大きな開口部は建物の弱点になりやすいため、開口を一部耐力壁に変更することで建物全体の剛性を確保しました。



④基礎の補強

この建物は、東日本大震災の際に基礎の角部分が損傷していました。

今回の工事では、基礎の四隅に鉄筋を挿入し、コンクリートを打設して補強を行いました。

基礎のコーナー部分は地震時に力が集中しやすい部分であり、補強することで耐震性を向上させることができます。




建物の用途に合わせた耐震補強


今回の工事では、農業機械の出入りを妨げないこと、作業スペースを確保することを前提に補強方法を検討しました。

既存建物の耐震改修では、単に強度を上げるだけではなく、建物の用途や使い方に合わせた補強方法を選ぶことが非常に重要です。

既存建物はそれぞれ用途や条件が異なるため、最適な補強方法も建物ごとに変わります。


当社では、建物の状況や用途に合わせた最適な耐震補強のご提案を行っています。

既存建物の耐震性が気になる方は、お気軽にご相談ください。


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